フランスの作曲家エリック・サティの「ヴェクサシオン」というピアノの曲があります。
この曲は1分程の曲を840回演奏します。演奏時間は約13時間から25時間にもなります。
演奏時間に幅があるのはメトロノーム記号によるテンポ指定がないためです。
ソロでの挑戦者
- 1967年10月、イギリスの音楽学者リチャード・トープがドルリー・レーンのアーツラボで約24時間にわたる演奏を行った。この作品における初めてのソロ演奏。
- ピアニストのピーター・エヴァンスは1人で演奏しようとしたが595回弾いたところで発狂して演奏をやめている。
- 2020年5月30日には、ドイツ・ロシアのピアニストイゴール・レヴィットがベルリンで演奏し、15回の休憩を挟んで15時間28分で弾き終えた。この様子はライブ配信された。
ちなみに
サティは「スポーツと気晴らし」という21曲からなるピアノ小曲集を作っているが、その中の第16曲「タンゴ」という曲は曲尾に最初に戻れという記号があり、さらにはfineの明記がないため、一度弾き始めたら楽譜上は永遠に終わることができない恐ろしい曲である。
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