中国人キャラが使う「○○アル」は実際に使われていた言葉だった?

2021/07/19

雑学

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Dr.スランプ アラレちゃんの摘「つん」さん一家(流石に古いか)や銀魂の神楽ちゃんなど漫画やアニメで中国人キャラのセリフの語尾に「~アルよ」と言うのはよく目にし耳にしますが、実はこれ、ルーツを辿ると実際に使われていた言葉のようです。

江戸末期から明治には日本は多くの外国人と交流するようになりました。また日本に来る人も増えていきました。そうした中、交流をするために日本語を教えることになるのですが、
1から10まで教えていたのでは教えるほうも覚えるほうも時間もかかり大変です。

そのため「~ありますよ」「誰々はいますか?」「これは必要です」などの語尾を「アル」
「~はないですよ」「誰々はいません」「それはいりません」などの語尾を「ナイ」とするなど、覚えさせる日本語を減らすことにより早々にコミュニケーションをとれるようにしました。
この教育法は満州国の建国初期にも行われました。

実際には「あなた中国人アル?」「わたし中国人アルよ」「あれは中国人ナイね」
などと話されていたようです。上記のため正確には中国人以外の外国人もこのような話し方をしていたようです。また、満州では中国語も混合されて使われていたようです。

さらに日露戦争時は「畳語」と呼ばれる単語を繰り返す言葉も使われていました。
たとえば「コレヤスイ、アナタ"カウカウ”」や仕事が終わったら「カエルカエル」。お腹が空いたら「メシメシ、クウクウ」というように。

それが語り継がれたりして漫画で描くときに「おにいさん、これいいね。やすいやすいアルよ。おにさんこれかう、いいアルね」みたいな表現をしたことが今に繋がっているんだと思います。


フィリピン人等の「シャチョサン、シャチョサン」は機会と気力があれば調べようと思います。
お読みいただきありがとうございました。

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